手鞠の型紙、完成
以前のエントリ2012-10-03 - むかで屋日常で途中経過をお伝えした
手鞠の型紙ですが、本日完成しました。
全体図はこんな感じ。
型彫りを施した用紙を光に透かしてみると、
繊細なレースを見ているみたいで、本当にステキなんです。
私の拙い写真では、型彫りの繊細さや美しさがほとんど表現できないので、ちょっともどかしいのですが。
彫り上げられた型紙には、
補強&防水のため、漆を塗って薄いネット(紗)をかける「紗張り」がほどこされます。
この「紗張り」をしたあとの型紙が、またステキなんですよ!
紗張り前の型紙が、どこかはかなげで線の細い印象なのに対して、
紗張り後の型紙は、鈍く黒光りして頼りがいのある実用品の風格。
私の写真では漆の質感が、ほとんど出せてないなあ。
これまで染色工場や、型紙収集家さんの展覧会などで、
長年染色に使われてきた型紙を目にする機会がありましたが、
そりゃあもう、もの凄い風格で、
つくもがみでも憑いているんじゃないかと思うほどでした。
やっぱり道具ってものは人に使われて初めて本当の良さを発揮するものなのだな、と思った次第。