むかで屋日常

練馬の片隅に生きる江戸型彫り職人見習いと、その影武者のブログ

紅型修行中

 すっかりご無沙汰してしまいすみません。

 同居人氏は、「引き彫り(小刀で絵柄を切り抜いてゆく技法)強化月間」らしく、
毎日紅型などに取り組んでいます。

 
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紅型は鳥の表現が独特な気がする。 


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現在は、「つり切り」という工程をやっています。

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1)の花の中心のような、端から繋がっていない部分は、このまま彫ると欠落してしまいます。
そのため、最初に彫る段階では2)のように、「つり」を残して彫ります。

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すべて彫りあがった後に、型紙の裏側に薄い紙(ハトロン紙)を貼ります。
その後、つりの部分を切り落とします。
裏側にハトロン紙が貼りついているため、つりを切っても欠落しないという寸法。


「つり切り」中の様子はこんな感じ

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すべての「つり」を落とした後、表に「紗」と呼ばれる薄いネットを漆で貼り付けます。
最後にハトロン紙をはがしてようやく完成。
彫りあがった後もなかなか大変なのです。