むかで屋日常

練馬の片隅に生きる江戸型彫り職人見習いと、その影武者のブログ

松煙染めのテーブルセンターと、「昭和残響伝」あと3日

 同居人氏が教室で染めたテーブルセンターです。


 使われているのは、「松煙染め(しょうえんぞめ)」という技法。
名前通りの松の煤(根の部分を燻して作るらしい)と、定着剤として豆汁(ごじる)を用い、型の上から直接染料をすり込む「捺染」で染められています。


 白地に黒のきっぱりしたコントラストがすてき。
錐彫りの点とやや記号的な花びらの表現が、松煙染めという手法にとても合っていると思います。
型紙も同居人氏作(写真を撮っておくべきであった)
 

桜?

>
菊?

牡丹?
3種類の花があしらわれています。
かなり省略した図案なので、花の名前はあやしいですが。
 
 模様がシャープになる「松煙染め」は、浴衣や夏着物向きかな?と思っていましたが、「竺仙」様のページに松煙染めの浴衣発見。
http://www.wa-gallery.com/%E7%AB%BA%E4%BB%99%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%80%E6%9D%BE%E7%85%99%E6%9F%93%E5%B0%8F%E7%B4%8B-723.html

 いやー粋でいいですね。
こちらは捺染ではなく、防染糊を用いた糊置き染めで染められています。
 

 西早稲田ののびのび荘様で開催中の「昭和残響伝」、いよいよ2月2日までとなりました。
http://www.nobinobisou.com/%E4%BC%81%E7%94%BB%E5%B1%95/
ぜひぜひ、お越し下さい。