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むかで屋日常

練馬の片隅に生きる江戸型彫り職人見習いと、その影武者のブログ

むかで屋日常番外編 紅茶染めに挑戦しました


 今回はちょっと趣向を変えて、台所で出来る「紅茶染め」の過程をご紹介します。



 まず、用意するもの。
紅茶とミョウバンです。

 今回は香りの飛んでしまったティーバッグを使いますが、出がらしの紅茶を乾かしたものでも、十分に染まるそうです。
ティーバッグではなく、リーフティでももちろんOK。
取り出しやすいように、お茶パックや不織布の袋に入れて使いましょう。

 ミョウバンは糠漬けの色を良くするために入れる薬品で、もちろん口にしても大丈夫なものです。
大きめのスーパーで「浅漬けのもと」などが売っている界隈を探してみてください。
 紅茶染めの場合は、ミョウバンの代わりに塩を使っても色止めになるようです。
今回は出来るだけはっきり発色させたかったので、ミョウバンを使いました。



 使う道具ですが、お手持ちの鍋やボールを使います。
食べられない薬品などは一切使っていないので、それでも大丈夫なのです。
染めるもののサイズによりますが、お手持ちのなかでも大きめの鍋を使われた方が、やりやすいと思います。
ボウルは2個あると便利、写真に写っていないですが菜箸も用意してください。
私は菜箸持ってないんで、長めの割り箸を使いました。



 今回染めるのは、こちらの真っ白なレースです。
真っ白な物よりは、薄く色がついてビンテージな雰囲気を出したかったので、染めることにしました。


 あらかじめ、染めるものを水に漬けておきます。
私は30分ぐらい漬けておきましたが、短時間水に通して軽く絞るだけでもOKです。



 いよいよ染めの工程です。
紅茶の量と水の量は、どれくらいの重さの布を染めるか、どんな風に染めたいかで違ってきます。
まあ、布がじゅうぶん浸るくらいの水、濃く染めたければ紅茶多め、淡い色にしたければ少な目、みたいな感じで適当に。
 今回はわかりやすく1リットルの水、色は濃くしたかったのでティーバッグを6個使いました。



 分量の紅茶と水を火にかけます。
沸騰したら火を弱火にして20分、どす黒い紅茶を作ります。
火を止めたら紅茶を取り出し、染液を冷まします。



 染液が冷めたら布を入れ、染ムラが出来ないよう鍋の中で布を泳がせながら染めてゆきます。
布が染液によくなじんだら布を入れたまま火にかけ、沸騰したら15分間弱火で煮ます。
15分間煮た後は、布を入れたまま染液を冷まします。
冷める間にも色素が吸い込まれるので、布は染液の中に漬けたままにして下さいね。



 染液が冷めたら布を鍋から取り出し、ボウルにたっぷりの水でよーく洗います。
水が紅茶色になったら水をかえ、紅茶の色が出なくなるまで洗ってください。


 洗いが終わったら、今度は「媒染」と呼ばれる工程にかかります。
まずは、水1リットルにつき小さじ1のミョウバンをよく溶かしてミョウバン液を作ります。
 そして、ここから始まるのが、紅茶染めのハイライト!
ミョウバン液に布を入れ、ムラが出来ないように泳がしてゆくと……


じゃじゃん!布が鮮やかに発色します。
色を定着させるため、時々布を泳がせながら20分ほどつけておきましょう。
20分経ったら布を取り出し、ふたたび水でよく洗います。
あとは、乾かせば完成。



 水から引き揚げた直後のレース。
白いレースの色と比べると、こんなに違います。
乾かすと布の色が淡くなるので、この時点では気持ち濃いめの色ぐらいがちょうどよい塩梅です。



 一晩乾かせた状態がこちら。
自分でイメージしていたのと近い色が出たので、おおむね満足です。


 こちらの布に縫い付けて、レース付きのスカートを作る予定です。


 草木染め全般に言えることですが、狙った色味に確実に染めるのはちょっと難しいです。
紅茶の量や媒染する時間などを調節しつつ、意外な色味に染まることも楽しんで染めて下さい。

 絹や羊毛など動物性の繊維の方が、木綿など植物由来の繊維より鮮やかな色に染まります。
また、木綿などをしっかりした色に染めたい時は、水で2倍に薄めた牛乳or無調整豆乳に30分ほど漬けておくという方法もあります。
でも、この手はあんまりお薦めしません、確かに色味が鮮やかになりますが、すごく臭いです