むかで屋のマメ防止法
職人氏がただいま取り組み中の型紙。
輪郭も点描、ひたすら錐彫りしなくちゃならない型で大変そう。
「錐彫り」というのは、型彫りの技法のひとつ。
この様な「錐」(あるいは半円形の小刀)を使って紙にひとつひとつ穴を穿ち、点描のような模様を表現します。
手の中で錐を一回転させる事をずっと繰り返すので、どうしても出来てしまうのが「マメ」です。
錐彫りを続けるうちに指の皮膚も少しずつ硬くなってはいるようですが、やはり痛いと大変そう。
テレビなどで錐彫りの職人さんを見ると、こすれる指に革製のカバーをつけていらっしゃることが多いです。
あれは特注品なのかしら?
和裁で使う指ぬきと似た形なので、もしかしたら指ぬきを転用されているのかもしれません。
むかで屋はどのようなマメ対策をしているかというと、
写真の通りテーピングです。
いくつかの方法を試してみて、いちばんベターだったのがテーピングだった模様。
細いテープをぐるぐる巻きつけるよりは、親指ぐらいの幅があるテープを巻いたほうが、途中で剥がれなくてよいようです。