むかで屋日常

練馬の片隅に生きる江戸型彫り職人見習いと、その影武者のブログ

むかで屋日常番外編 玉ねぎの皮でソックスを染めました。

 昨日今日と、身の危険を感じるほどの暑さでしたが、みなさまお元気ですか?
今年は冷夏になると聞いていたので、裏切られた気分です。
どうした!エルニーニョ


 5月に書いたむかで屋日常番外編 紅茶染めに挑戦しました - むかで屋日常が結構アクセスしていただいているので、また草木染めについて書こうと思います。
今回は、玉ねぎの皮で綿製のソックスを染めます。



 用意するものその1です。
染めるもの: 今回は綿100%の靴下です。
玉ねぎの皮: 靴下が25グラムだったので、だいたい同量を用意しました。
玉ねぎの皮は、料理する時に取っておいたり、スーパーからもらってきたりして集めます。
お酢、重曹 「アルカリ抽出」という手順に使うのですが、今回はアルカリ抽出に失敗してしまいましたので用意する意味なしでした……ただ染めるだけなら不必要です。
ミョウバン 入手方法などは、”むかで屋日常番外編 紅茶染めに挑戦しました - むかで屋日常”をご参照のこと。
染めるものの重さの10%を使用します。



 用意するものその2。
ステンレスのボウル: 今回はボウルをそのまま直火にかけたのですが、料理に使っているお鍋を使ってもOKです。前回の紅茶染め同様、火にかける材料はすべて食用の物ですので。
不織布の袋: 出来るだけ大きなものが便利です。100円ショップで購入しました。
はかり: 前回紅茶染めした時点でははかりがなくて、すべて目分量or計量スプーン使用だったのですが、いやあ、はかりがあると便利ですね。思い切って買った甲斐がありました。
箸: 玉ねぎの染液は非常に染まりが良くて、お箸の先まで染まってしまいました。今回は割り箸などを使った方が無難かもしれません。



 まずは、染めるものの下準備。
靴下は中性洗剤(私は、「エマール」を使用)でよく洗ったのち、水の中に30分ほど漬けておきます。
ただの水の代わりに、2倍に薄めた無調整豆乳に浸し20分ほど置き、いったん乾燥させるとさらに染まりが良くなるそうです。
参考書によっては、豆乳の代わりに牛乳に漬けてもOKとしていますが、私はお勧めできません。
小学校の時に「牛乳雑巾」ってありましたでしょう、あれの臭いがします。



玉ねぎの皮は、この様に不織布に入れておくと、染液をこす工程が省けて便利です。



2リットルほどの水に玉ねぎの皮を入れ、火にかけます。
沸騰したら火を弱火にしてそのままコトコトと15~20分ほど煮出します。



もう一つのボウルには、染料を布に定着させるための「媒染液」を準備します。
布の重さの10%(今回は、靴下が25グラムなので、2.5グラム=小さじ2分の1)のミョウバンを少量のお湯で溶かし、1リットルくらいの水を入れたボウル入れてよくかき混ぜておきましょう。



時間がきたら、玉ねぎの皮をボウルから取り除きます。
どす黒い染液の出来上がり!



ペーパータオルに染み込ませてみると、こんな感じ。
オレンジ色ですね。



靴下をボウルに投入。
靴下が染液を吸い込んで、みるみるうちにオレンジ色に。



ボウルを火にかけて、沸騰したらまた15分ほど煮込みます。
出来れば布を常に動かして、染めムラを防止します。
とか言いながらも私、ボウルを火にかけたままうたた寝しておりましたが……
まあ、染めムラも「味」だと考えれば、そんなに頑張らなくてもいいのかな?



時間がきたら、布を染液から引きあげて、



媒染液にどぼんと漬けます。
媒染液の中でも布を泳がせながら20分ほど漬けておきます。
予想したよりもビビットなオレンジなので、内心焦りました。
本当は、もう少し赤みがかった色をねらっていたのです。


再び染液の中に布を戻し入れ、火にかけます。
染液が沸騰したら火を止め、布を入れたままで常温まで冷まします。


冷めたら布を染液からひきあげて、流水で水に色が出なくなるまでひたすらすすぎます。
洗っても洗っても色が出なくならないので、結構大変でした。



すすぎ終わったら、布を乾かして完了です。
乾かす前の靴下はこんな色。
赤みがかっているように見えます。



 で、出来上がったのがこの色の靴下。
うーん、ビックリするほどよく染まっているけど、靴下にはちょっとビビット過ぎる色かなあ。
他の色を重ね染めして、もう少し落ち着いた色味にするかもしれません。
でも、試しにはいてみたら意外としっくりくる感じだったし、このままでよい気もします。
ただいま悩み中。


 玉ねぎの皮の量は、布の重さの半分くらいで良かったかもしれません。
あるいは、媒染の後の2度染めは不要だったかも。
今後も、試行錯誤する余地はありそうです。


 ともあれ、玉ねぎの皮ほど身近で染まりの良い(今回は染まりが良すぎたけど)染料はないので、みなさまもぜひ一度玉ねぎ染めにトライしてみて下さい。
楽しいよ。


 春から育てている「藍」が、染めに使える大きさに育っていたり、実家の母から長襦袢をほどいたという絹布をもらったりと、これから染色イベント盛りだくさんになりそうな予感です。
藍染めのTシャツが欲しいし、絹布はアカネで染めてみたいし……」と、妄想を膨らます時間がなにより楽しいのですよね。
 まあ、現実は思い通りに染まらなかったりすることも多いけど、思うがままにならないところも、草木染めの楽しみなのかもしれませんね。