むかで屋日常

練馬の片隅に生きる江戸型彫り職人見習いと、その影武者のブログ

竺仙展示会に行ってきました

同居人氏と一緒に、竺仙の展示会に行って来ました。

竺仙は天保13年創業。
以来、江戸時代の粋と職人の技術を今に伝えるべく努力されているメーカーさんです。

一般的には、粋な柄の浴衣で知られています。



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   会場に入ると、所狭しと陳列された着物や帯に圧倒されました。

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博多帯がこれだけ並んでいると、気持ちがアガります。

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水玉模様の博多帯、とってもすてき。
もう少し若くて着付けが出来たら、こういう帯をきりりと締めて街に繰り出したい。


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金魚の帯。
おそらく手描きです。
上の写真の金魚が素敵で、何度も見に行ってしまいました。



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夏着物。
すごく透けています。
夏に透けた着物を身に着けるのは、
涼しげなものを身に着ける事で、
すれ違う人々にひと時でも暑さを忘れてもらおうという心遣いから。



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江戸小紋
遠目には無地の着物に見えますが、

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ぐっと近づくと極小の模様が。
徳川幕府が豪奢な柄の着物を禁止したため、
一見無地、しかし極上の技術と趣向を凝らした江戸小紋が発達したと言われています。
写真は「通し」と呼ばれる極小ドット柄。

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こちらは、極鮫と言われる柄。
写真で伝わるかなあ?小さな点が集まってうろこ模様を形作ってます。



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染色の道具一式。

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一緒に展示されていた型紙。

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糊置きと呼ばれる工程の実演も行われてました。
型彫りの実演は同居人氏の先生が担当。


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蝶柄の繊細な点描が素晴らしい浴衣地。

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ぐっと近寄ってみると、こんな感じ。
すべて点描(錐彫り)で表現されているのがすごい!


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同居人氏ともども、
あまりに細かい文様にじょじょじょ(少年ジャンプ風アレンジ)となった浴衣地(手前のもの)

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写真だと凄さが伝わらないかなあ。
型彫りも染めも、むろん手作業で行っております。


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浴衣は本当にたくさんありました。
まだ未発表のものが多く、写真撮影はあまり出来ませんでしたが。
某キャラクターとのコラボ浴衣とかもありましたよ。


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少しですが、型の展示もありました。
縞の表現は、型紙の中でももっとも難しく、奥が深いと言われています。
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職人さん達の技術を堪能できる、素晴らしい展示会でした。
凄いものをたくさん見過ぎて、ちょっと疲れもしましたけれど。

いつかは、同居人氏も竺仙さんと仕事が出来るようになるのでしょうか?
その日のために、精進して貰わねば……


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おみやげももらったよ。